こんにちは!
サポートギタリスト前野直也です!
今日は機材のセッティングのお話です。
ギターと言ってもロックな音がするエレキギターと、

エレキギター。GIBSON Les Paul

フォーク、弾き語りといったイメージのアコースティックギター

アコースティックギターMartin HD-28V

とあります。アコースティックはアコギなんて略すことも多いです。
ライヴではエレキの曲とアコギの曲とりょうほうあったりして、曲によって持ち替えたりしますね。
中には一曲の中で両方の音を使う曲もあるので、そんな時は・・・
どうしましょう??
方法は大きく分けて3つあります。
1つめはアコギを特殊なスタンドに固定して、スタンドにセットしたまま弾く。そしてエレキはあらかじめストラップで肩から下げていて弾く、という方法。
これなら両方一人で弾き分けられますが、エレキとアコギとアコギ固定用の専用スタンドと。。。機材が大規模になります。
2つめはアコースティックシミュレーターというエフェクターを使う方法です。これならエフェクターひとつ踏むだけで簡単です。
但しシミュレーターの音もエレキと同じアンプから出すとアコギの再現度はそれなりです。
3つめはギターの人をもうひとり呼んできてエレキかアコギか片方を弾いてもらう方法です。
呼ぶ相手によってギャラが発生したりします。技術だけでなく人間的にもバンドメンバーと相性の良い人だと良いですね。
ちなみに僕をもうひとり(サポートギター)として呼んでいただくことも可能ですよ(^-^)
2つ目に近い方法でモデリングギター(Line6、VOXなど)などを使う方法もあります。
頻繁に色々なギターの音を使い分けたい方は検討してみるのも良いと思います。
さて、先日のスタジオで1曲の中でエレキもアコギも使いたい場面があったので、どの選択肢にしようか・・・と思ったんですが。
2つ目の方法にひと工夫してみる事にしました。
ギターからの信号は一本のケーブルでアンプにつなぎますが、これを2つに分けます。
今回は急ごしらえだったので手持ちのスイッチャーのセンド1をアコギ用、センド2をエレキ用に使いました。
で、アコギ用のケーブルをアコースティックシミュレーターにつなぎます。
ここでひと工夫!シミュレーターから出たなんちゃってアコギの音を、ミキサーに送ります。こうするとマイクやキーボードと同じところから音が出る形になります。
エレキギターのアンプを通らず、シミュレーターの出口からの信号の流れが実際にアコギをライヴで使う時と同じになるので、よりアコギっぽさが出ます。

エレキギターからフォークギターの音を出すシステム

で、エレキ用のケーブルは普通のエレキと同じにエフェクター(オーバードライヴ)を通ってギターアンプにつなぎます。
こうすることでスイッチャーを踏むとアコギとエレキを切り替えられるようになりました。
実際やってみたらアコギの音はやや「なんちゃって」感がありますが、スイッチ一つでエレキとアコギを切り替えられて便利で快適でした。
システムもそんなに複雑でないので、「一曲の中でエレキとアコギを持ち替えたいんだよねー」という機会があったらお試しになってはいかがでしょうか。
簡単な割に効果的ですよ。
それではまた!