このシリーズでは一人っ子の内気な小学生たった僕がB’zの音楽に出会うまでと初期のB’zにはまっていた頃の事を振り返っています。
TM NETWORKのサポートからB’zで活躍するまでの松本さんの事を知るきっかけになれば幸いです。
前回ついにTM NETWORKの名盤「CAROL」を手に入れた中学生の僕。
既にお話したように「Beyond The Time」を始め、当時テレビの歌番組でしょっちゅう披露していた曲が沢山収録されていました。
そして当時僕が大好きだった漫画「CITY HUNTER」のアニメ版の第二シリーズのエンディングに使用されていた「STILL LOVE HER」もアルバムの最後に収録されていたのです。
「CITY HUNTER」は言わずと知れた北条司先生の代表作です。元々友達のお兄さんが持っていて、友達の家で読ませてもらったのをきっかけに好きになって、コミックスを集め、アニメも見ていました。
脱線が過ぎるので詳しくは割愛しますが。
ラジカセをテレビの前に置いてオープニングの曲(fence of defenseというバンドのセイラという曲でした)を録音するくらいハマッていました。
そのエンディングで流れてくる「STILL LOVE HER」のイントロに毎回感動してました。
それも収録されているとあって、益々「CAROL」にハマっていきました。
実際「CAROL」はまさに当時のTMのベスト盤と言っても良いくらいヒット曲、タイアップ曲の詰まったアルバムです。
これを毎日のように聴いていた僕は、この世にTMNETWORKしか音楽がないかのような価値観になっていきました。
他のどんなアーティストを聴いても「TMの方がカッコいいもんね!」と感じるようになっていました。内弁慶だったので、親には実際にそう言って呆れられた事もありました。
今思えば子供だなぁと思いますが、そのくらい当時はTMNETWORKばっかり聴いていたのです。
特に「CAROL」は、それに伴うツアーの写真やTMの3人、サポートメンバー、スタッフのインタビューが掲載された本まで買って、
ページの糊付けが剥がれるほど見てました。本当に剥がれて糸で無理やり止めていました。
しかし中2の頃、そんな偏った価値観が覆される出来事があります。
ある日「夜のヒットスタジオ」をなんとなく見ていると、
司会の女性(芳村真理さんだったかな?ちょっと忘れちゃいましたが)
の口から気になる言葉が発せられました。
「TM NETWORKのバックでギターを弾いていた人が作ったユニットなんですよね!」